日本の水はなぜ軟水なのか

日本の水はなぜ軟水なのか

世界的にみれば、日本の飲みやすくまろやかな水評価が高いです。

日本の水道水の多くは硬度100以下の軟水ですが、ヨーロッパ諸国では硬度300とか500といったように非常に硬度が高く、乳幼児の飲用には適さないものが多いのです。

ではなぜ、日本の水道水は硬度の低い軟水なのでしょうか?

それはヨーロッパの主要都市と日本の主要都市の水道事情も含めて、地形も関係しています。

ヨーロッパと日本の川のイメージの違いを考えてみてください。

ヨーロッパの川といえば牛やヤギ、馬が草をはむ草原の中をゆったりとした流れでどっしりとしたイメージがあるでしょう。

日本の川にも下流域ではゆったりと流れるところはありますが、急峻な谷間を速い流れで流れるのが日本の渓谷、清流の流れです。

水が勢いよく素早く流れることであまりミネラル分を含まないのが日本の水。

一方でヨーロッパの川はゆっくりと時間をかけて流れることで土壌に含まれる様々なミネラル分を含んでいくのです。

また。日本は島国ですが、ヨーロッパ大陸の土地は地質学的にも非常に古いものが多く、多様なミネラル分が含まれていることもあるでしょう。こうした地質の違いが水の質にも大きく関係しているのです。

そしてこうした水の質の違いが食文化にも大きく関係しているのです。

ヨーロッパ諸国の料理には長時間煮込むシチューやポトフといった料理が多いのは水に含まれる豊富なミネラル成分を活かして素材の雑味を逃がしつつ煮崩れしないことを上手に利用していると言えます。

日本料理の味のベースとなる昆布やかつお、しいたけのだしが上手に抽出できるのはミネラル分の少ない軟水だからこそです。

水質の違いが食文化の違いに関係し、毎日食べている料理にも影響しているなんて意外に知らない方も多いのではないでしょうか?

2013年12月28日|

カテゴリー:コラム